「デリヘル」を「近所」に求めるのは至極自然な感覚である
制約の多い風俗業界にあって「場所」と「時間」は顧客にとって最低限の選択肢であるのだから
より自身にマッチした利用環境で店舗、キャスト、コースを厳選したいのだ。
それを追っては決して町内会や社内レベルのコミュニティに目的の相手を求めているのではない
あくまでデリヘルのキャストが身近にいる相手のようであってほしいというのが願望である。

その上で店舗や遣手婆との交渉には興を削がれ、受付は煩わしく非日常の一部とは言い難い現実を味わう事となる
誰もが、街行くあの子、普通の奥様、初恋を悲恋を思い出しながら
一期一会を楽しみたい、指名の授受で高まりたいのだ。
元来ルールを逸脱しなければフロントが見えるのは有事の際だけで良い
プレイに介入して欲しくはないしキャストの個性を消すようなマニュアルも必要ない
その時々お互いの希望を叶えられる環境があれば、あれこれ事務作業をする必要性はないのである。
これが正に性風俗店の理想であり各々の目的を胸に終着の地を目指すのが男女の自然な成り行きだ。

「場所」は自宅。「時間」は2時間、次の「金曜日仕事終わり」に「シャワーを浴びず来て欲しい」
例えばこのような希望があったとして一般的なデリヘルを利用する場合
キャスティングをする店側も予約をするユーザー側も双方大変なプロセスが必要になる
そもそもニーズに答えられるキャストも限られるだろうし、待機場で立候補するのも気後れするだろう
ところが運命の糸に引き寄せられるようにマッチングされたユーザーとキャスト間で
直接交渉できるとなればどうであろうか。
ここまで述べてきた「場所」は全国対応「近所」で遊べる「時間」はキャスト登録制「希望」は
プライベートメッセージで伝えられる「料金」も各位設定様々な支払い方法がある
そして、「理想」へと近づくダイレクト予約を実現したマッチング型デリヘルがここに誕生……。

10年以上に及ぶ構想期間・場所・タイミング・法規制、すべてを加味し乗り越えた時
人類の「運命」を賭けた新時代のサービス「ネネミー」がリリースされた
――終わりなき男女の物語最終章がいま幕を開ける――

稚竹書院刊「よくわかる令和のデリヘル」より抜粋